04/03/12
■目次に戻る■

マスター・アンド・コマンダー 質問と回答集

基本

内容(どれも軽くネタバレ)

細部

原作

用語

役者

 
・「マスター・アンド・コマンダー」とは?
この言葉の意味、これがタイトルになった理由は、
過去ログの>>19-21>>67あたりを参照のこと。
【砲撃】マスター・アンド・コマンダー【帆船】
 
 
・予告と内容が違うんだけど?
これはいたいけな子供が戦わされるお涙頂戴映画ではない。
日本国内向けの予告や宣伝は、女性受けを狙ったためか、
主要登場人物を無視し、史実を偽るなど、
故意に映画の内容と異なる先入観を与えようとしていた。
詳しくはこのスレで。
■『マスター・アンド・コマンダー』の宣伝と字幕■
http://tv4.2ch.net/test/read.cgi/movie/1077320890/
 
 
・女は出てこないの?
人間の女性は通りすがり程度にしか出番がない。
かわりに美しい帆船が素晴らしい活躍を見せる。
 
 
・グロ・残酷描写はある?
グロテスクに見せようというシーンはないが、
海戦ものなのである程度は覚悟すべし。
USでのRatingはPG-13。
 
 
・給仕のキリックがギーコギーコを聞きながら焼いているのは何?
艦長の好物のチーズトースト。美味そう。
 
 
・「〜ムシしろ」というダジャレ、英語ではどう言ってる?
日本語字幕では、「強い敵はムシしろ」。
英語では、"Choose the lesser of two weevils."
=「2匹の虫のうち小さい方を選べ」。
これは、"Choose the lesser of two evils."
=「(どちらかを選ばなければならないなら)2つの害悪のうち小さい方を選べ」
ということわざにかけている。
このダジャレは後の場面にも生きてくる。
 
 
・原作を読んでみたい
映画はパトリック・オブライエン(Patrick O'Brian)による
海洋冒険小説『オーブリー&マチュリン』シリーズ(全20巻)の
第10巻、"The Far Side of the World"が基になっている。
邦訳は『英国海軍の雄ジャック・オーブリー』シリーズとして
ハヤカワ文庫から刊行されているが、
既刊は1〜3巻及び映画化された10巻のみ。
 
原作リスト:
 タイトルからAmazon.co.jp商品ページへリンク。
 洋書は色々出ているが、ここではHarperCollins版でまとめてみた。
 (http://www.harpercollins.co.uk/microsites/patrickobrian/aubrey/)
  1. Master and Commander
    邦訳『新鋭艦長、戦乱の海へ』
  2. Post Captain
    邦訳『勅任艦長への航海』
  3. H.M.S. Surprise
    邦訳『特命航海、嵐のインド洋』
  4. The Mauritius Command
  5. Desolation Island
  6. The Fortune of War
  7. The Surgeon's Mate
  8. The Ionian Mission
  9. Treason's Harbour
  10. The Far Side of the World
    邦訳『南太平洋、波瀾の追撃戦』
  11. The Reverse of the Medal
  12. The Letter of Marque
  13. The Thirteen-Gun Salute
  14. The Nutmeg of Consolation
  15. Clarissa Oakes (= The Truelove)
  16. The Wine-Dark Sea
  17. The Commodore
  18. The Yellow Admiral
  19. The Hundred Days
  20. Blue at the Mizzen
 
 
・ラッセル・クロウ太りすぎ!
原作の艦長はもっと太っている。
ラッセル・クロウはこの映画の撮影のために体重を増やし、
現在は以前の体型に戻っているらしい。
 
 
・ビリー・ボイドが出てるって本当?
『ロード・オブ・ザ・リング』のピピンを演じたビリー・ボイドは、
この映画では艇長のバレット・ボンデン役。
日本の宣伝ではほとんど名前が出なかったが、
パンフレットにも写真入りで紹介されている。
出番はあまり多くない。
過去ログの>>97にボンデンの詳しい紹介が。
【砲撃】マスター・アンド・コマンダー【帆船】
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この先ネタバレ>>>
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・ラストの意味がわからん
オーブリーは敵の船長が死んだという言葉を信じ、
船医を名乗る男から剣を受け取った。
その後、敵船と捕虜を副長に任せて送り出す。
しかし、マチュリンとの会話で敵の船医は
実はとっくに死んでいたことを知る
(なぜマチュリンが知っていたのかは想像するしかない)。
敵の船長が船医のふりをしていたらしいとわかり、
捕虜として大人しくしているとは考えられないので、
再び戦闘準備をしてアケロン号を追いかける。